ここからページのトップ

本文へジャンプ

印刷用

  • 損保ジャパンについて
  • 株主・投資家の皆さま
  • 採用情報

ここから本文

2010年1月にタイ東北部のコーンケン県で販売を開始した『天候インデックス保険』。気候変動への適応策のひとつとして、稲作農家の干ばつによる損害の軽減を目的としたこの商品は、そのわかりやすさが好評を得て、2011年2月から販売地域を5県に拡大しました。

気候変動の適応策としての保険の役割

気候変動への適応策のひとつとして保険の有効性は世界的にも期待されています。損保ジャパングループは、2007年から国際協力銀行(JBIC)などとともに気候変動に対応するリスクファイナンス手法の研究を進め、その成果としてタイ東北部において『天候インデックス保険』の提供を開始しました。

タイ農業協同組合銀行との連携で目標を上回る

『天候インデックス保険』は、稲作農家の干ばつ被害の軽減を目的として、タイ気象庁が発表する累積降水量が一定値を下回った場合に一定の保険金をお支払いする商品です。

実際に農家の意見などもヒアリングしながら現地調査を繰り返し、保険に馴染みのない農家の方々向けにシンプルな商品を実現しました。また、安心してご加入いただくためにわかりやすいパンフレットの開発にも力を注ぎました。

約3年の研究・開発期間を経て商品の販売を開始したのは2010年1月。それから約4か月間、損保ジャパンタイランド(SJIT)がタイ農業協同組合銀行(BAAC)のローン利用者向けにBAACを通じて募集を行いました。商品のわかりやすさが好評を得て、初年度目標の1,000件を上回る1,158件の加入をいただき、7月から9月の3か月の保険期間で、計66件の保険金をお支払いしました。

販売地域の拡大へ

SJITはBAACから販売地域拡大の要請を受け、新たに4県を販売地域とすることを決定し、2011年2月から第2回目の募集を開始しました。

BAACと合意している2011年までの2年間の販売結果や農家の皆さまの声などもふまえ、今後とも商品内容の改定、対象作物の多様化や他国での展開など幅広く検討していきます。

保険金についての説明会の様子

気候変動影響を考慮した洪水リスク評価手法の開発に向けた共同研究

NKSJリスクマネジメント(株)
研究開発部 定量評価室長
佐野 肇

NKSJリスクマネジメント(株)は、これまでの台風・地震リスク評価の実績を活かし、2010年10月、京都大学防災研究所と共同で、気候変動影響を考慮した洪水リスク評価の研究を開始しました。近年、集中豪雨による河川の氾はんらん濫など、気候変動の影響による洪水リスクが増大しているものの、日本全域の洪水リスクを統一基準で定量的に評価できる手法が確立されていない状況です。今回、社会的なニーズの高まりや地球温暖化予測シナリオに基づく全球気候モデルの情報精度の向上などを背景に、日本全域の洪水シミュレーションモデルの開発に着手しました。淀川、木曽川、庄内川などの水系について研究を進めており、今後は保険商品の設計など、保険実務で利用することや、損害保険会社の視点から行政に提言することを目指しています。