《りんごとナプキン》
ねんねん
1879年〜80年
ゆさい
油彩・キャンヴァス
42.9×60.3cm
 
                                        ねん     みなみ
ポール・セザンヌ(1839−1906年)は、南フランス、エクス・プロヴァンスに
 
う         だいがく  ほうりつ   まな  はじ               とちゅう   がか                   いんしょうは   さっか
生まれ、大学で法律を学び始めましたが、途中で画家になりました。印象派の作家たち
 
  かつどう          ご こきょう   もど  いんしょうは   とくい                          ひかり ひょうげん
と活動し、その後故郷に戻り印象派が得意としたうつろいやすい光の表現よりも、かわ
 
               えいぞく     ほんしつ たんきゅう                 ねん  こがい   せいさくちゅう  あらし  う       いしき
ることのない永続する本質を探求しました。1906年に戸外で制作中に嵐に打たれ意識を
 
うしな   な                     さくひん                     こ                         いしょうばこ    うえ
失い亡くなりました。この作品は、セザンヌが10個のりんごとナプキンを衣装箱の上に
 
なら   か                    いんしょうは   かいが   びじゅつかん  さくひん                けんご
並べ描いたものです。「印象派の絵画を美術館の作品のように、より堅固なものにした
 
      かんが                  いちど    ぜんたい  み                         かくど               み
い」と考えたセザンヌは、一度に全体を見るのではなくさまざま角度からじっくり見つ
 
   えが
め描きました。
 
げんじつ  み             えが                かんが   さいこうせい     えが         ほうほう     がか   ひょうげん
現実を見えるように描くのではなく、考えて再構成して描くという方法は、画家に表現
 
  じゆう    あたえ   おお     さっか    えいきょう およ                                せいき  びじゅつ    ちち
の自由を与え、多くの作家へ影響を及ぼしました。セザンヌは「20世紀の美術の父」と
 
よ                                       う   げんてん
呼ばれ、ピカソなどのキュビズムを生む原点でした。