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    (2021年10月~2022年9月)

スチュワードシップ活動に関するご報告
(2021年10月~2022年9月)

損害保険ジャパン株式会社(以下「損保ジャパン」)は、“「責任ある機関投資家」の諸原則《日本版スチュワードシップ・コード》”の趣旨に賛同し、投資先企業の企業価値向上・毀損防止や持続的成長を促すスチュワードシップ責任を果たすべく、当該企業との建設的な目的をもった対話等に取り組んでいます。
この取組みのうち、2021年10月から2022年9月までにおける投資先企業との対話の実施状況ならびに株主総会における議決権行使の状況をご報告いたします。

1.投資先企業との対話の実施状況

損保ジャパンは、投資先企業について重要性や持続的成長等の観点から、株式保有時価、議決権割合、ESG・SDGsの取組みなどを総合的に勘案して対象先を選定し、実効性ある対話を実施いたしました。

対話の具体的な事例は以下のとおりです。

  1. (1)ESG(全般)
    A社とは、当社グループにおけるESG投資の考え方について対話を行いました。ESG投資におけるESG情報組み込みの着眼点や、A社の今後の取組みの方向性について意見交換を行いました。
  2. (2)ESG(環境)
    B社とは、TCFD賛同表明後の取組み状況、ならびに統合報告書における開示内容の方向性について対話を行いました。2030年度の温室効果ガス(GHG)排出量削減目標と現在までの実績を確認したほか、平均気温の上昇予測に基づくシナリオ分析等を次年度の統合報告書に掲載予定であることを確認しました。
  3. (3)ESG(環境)
    C社とは、TCFD賛同表明に伴う統合報告書の掲載内容について対話を行いました。温室効果ガス(GHG)排出量削減目標と実績、平均気温の上昇予測に基づくシナリオ分析の掲載を推奨し、次年度の統合報告書に掲載できるよう努力するとの方向性を確認しました。
  4. (4)ESG(ガバナンス)
    D社とは、東証の市場区分変更に伴うガバナンス改革について対話を行いました。上場維持基準の適合に向けた流通株式比率向上のため、D社からの要請に基づき当社保有持分を全株売却することで合意しました。
  5. (5)収益改善
    E社は3期連続で赤字となったため、赤字脱却に向けた対応策について対話を行いました。連続赤字となった要因や対応策について意見交換を行い、今年度の黒字化に向けた対応策の取組み状況を確認しました。

2.議決権行使の状況

議決権行使にあたっては、損保ジャパンで定めている議決権行使基準に則るとともに、議決権行使も投資先企業の持続的成長に資する重要な機会と捉え、コーポレート・ガバナンスの整備状況、コンプライアンス体制、SDGsへの取組状況なども勘案のうえ、総合的な見地から賛否の判断をしています。
特に慎重な検討が必要と判断される議案については、当該企業にその目的や背景を確認するなど、十分に調査したうえで判断しています。

2021年10月から2022年9月までに当社が実施した議決権行使の結果は以下のとおりです。

このうち、不賛同とした議案の事例は以下のとおりです。

  1. (1)取締役会の実効性
    社外取締役が2名に満たないF社に対しては、複数年にわたって独立社外取締役を複数名採用するよう要請してきましたが、今年度も改善が見られないことから、再び改善を要請するとともに、ガバナンスを統括する取締役の再任に不賛同としました。

以上

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