当社が旧態依然としたビジネスモデルや誤った価値基準、業界慣行から抜け出し、”新しい損保ジャパン“を実現するための変革プロジェクトである「SJ-R」をスタートさせてから約1年が経過しました。
タウンホールミーティング等を通じた現場第一線との直接的な対話や、ネガティブ情報を社員が経営陣に直接伝える仕組みの浸透等を通じ、企業文化の変革に向けた歩みは着実に進んでいるものと実感しています。また、不正請求対応専門部署の新設など、適切な保険金支払いのための態勢を強化しております。損保業界の構造的な問題にも踏み込み、徹底したお客さま視点に基づく、お客さま本位の業務運営を実現するとともに、すべてのステークホルダーに対して企業としての社会的責任を果たしてまいります。
他方で、環境変化による不確実性はますます高まっています。日本の人口は過去に類を見ない急激なペースで減少することが予想されており、また、国内の物価見通しは、人手不足やエネルギー価格の高止まりが見込まれるなかで中長期的な上昇が予想されています。
また、今後、保険業法や監督指針等の改正が行われる見通しであり、保険会社を取り巻く競争環境も大きく変化する見込みです。
そのような環境下において、保険会社は商品やサービスによる保険本来の価値でお客さまに選ばれる時代へと変わります。当社は、人的投資を積極的に行い、さらにグループの海外保険事業の知見も取り入れ、社員の専門性を高めることで、時代が変わってもお客さまに選ばれ、持続的に成長する会社を目指します。
日本初の火災保険会社として創業して以来、当社は「お客さまのために、人のために」という強い想いを持って事業に取り組んでまいりました。「お客さま、社会、そして自分にまっすぐ。」に、全員で想いを一つにして、お客さまから「損保ジャパンでよかった。SOMPOでよかった。」と言っていただける“新しい損保ジャパン”を目指してまいります。
今後とも、皆さまの変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
損害保険ジャパン株式会社
代表取締役社長