損保ジャパン

ご契約者さまの声

“めがねのまちさばえ(鯖江)”で、
専門技術を活かした70年
時代の流れとともに変革し、
地産を強みに、
新しい「ものづくり」へ

株式会社リム精工 取締役副社長 辻 雅一

めがねの聖地とも呼ばれている福井県鯖江市は、国内では約96%、世界でも約20%のメガネフレームを生産。その技術力、開発力は世界最高峰と称されています。その鯖江市で、今年創業70年を迎えたのがリム精工。専門技術を活かし70年もの間成長を遂げてきた企業は、少しずつ形を変えながら、新たな世界へ大きな一歩を踏み出しました。

自宅の土間に機械1台を置いたのが会社の始まり

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リム精工は、“めがねのまちさばえ(鯖江)”で誕生。創業者である佐々木孝雄氏の自宅の土間に1台の機械を置いたのが始まりでした。機械が1台、また1台と増えて、徐々に大きくなり、1952年リム精工を創業。製造していたのは眼鏡のリム。リムとは、レンズのまわりを、チタンやステンレスといったワイヤーでホールドして外れないようにするもの。車に例えると、ホイールが外れないようにするタイヤのゴムのようなものです。

「当時はリムを製造・加工する会社は世界でも5~6社しかありませんでした。ニッチな分野で特殊だったということもあり、仕事には事欠かなかった。その後、軽さが特徴のチタンのニーズが高まり、弊社はその先駆けとなったことで大きく成長していきました」

と話すのは副社長の辻氏。やがて、中国が大きな市場となり、生産地としても拡大する中で、リム精工は鯖江でその技術を磨き続けていました。

「弊社は、いわば現場第一主義の職人の会社でした。自分たちでできることは日本で、鯖江でやっていく、という姿勢を貫いていました。ただ、眼鏡の市場が中国へ移行したことで、営業をせず受注のみ対応していた会社の事業形態が少しずつ変化し始めていました」

眼鏡産業がピークを迎え、新たなる事業への転換期に

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「弊社がそれまで行っていたのは、顧客から受注して製作する、ということのみ。我々が積極的に新しい商品をPRしたり、販売したりすることは一切行なっていませんでしたし、受注・販売したリム製品が、どのブランドのどんなメガネ製品になったのかすらもわからなかった。それでは、必要な生産量、売り上げをコントロールできないとわかり、必要な部門を増強して、自分たちから、販売していくという形に事業転換していきました。それが今から10年ちょっと前、2010年前後ですね」

副社長の辻氏は、依頼されたリムをつくっているだけでは、顧客のニーズに半分しか応えられていないと感じ、曲げの加工までを行うベンディング部門を設立。それがリム精工の国内事業として、大きな変革のひとつとなったのです。ベンディング部門ができたことで、営業部門も新設。それまでは製造業だけだったのが、自社で生産、販売を行うメーカーという事業も行ってきたのがこの10年でした。と同時に香港、中国本土に販売会社を設立。リムを中国国内で販売できる体制を整えました。目まぐるしいほどに変革を続けてきた理由を辻氏に聞きました。

「社外で仕事をした経験から、外から見える会社の価値、評価を知る機会がありました。鯖江、県外の人を通じて、リムについてリサーチをし、もっとできることがあるのでは?と感じたんです。もともとニッチな分野で需要はあるものの、今までのように受注するだけでなく、ニーズを聞いて新しい商品を開発しながら能動的に動かないと、同業他社と勝負しても生き残れないと感じました。それが事業を変化、転換させていった理由です」

時代に合わせた模索やチャレンジには、リスクが伴うことも

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変革に伴い、新たな需要を生み出していくためには、これまで大きくは変わらなかった顧客から新規の顧客との付き合いも増やしていかなければなりません。そこに不安は感じなかったのでしょうか?

「営業なしに受注だけをメインにしてきた会社にとっては、新しい部門の設立、新規顧客の開拓など不安は大きかったですね。ベンディング部門、営業部門を新設したときには、その分野のスキルや情報を持った人たちに来てもらったので、従来我々が知らなかった部分やリスクを埋めてくれました。そして、新規顧客との取引に関しては、保険が大きな支えになってくれています」

辻氏が頼れると感じている保険は、財務情報が少ない新規顧客との取引を始めるにあたり、大いに役立っているという。

「今の時代、時間というのがとても重要です。レスポンスにできるだけ時間をかけたくないと思っているんです。我々のような企業が、取引先を増やしたり、新規開拓をしようとすると、お客さまの前で「1回会社に戻って社長に聞いてきます」というのはナンセンス。それを保険がサポートしてくれることでスピーディーな取引開始の判断につながっています。

仕事・会社は、人・仲間とのつながり。
未来を見据えて仲間と共に飛躍を目指す

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リム精工の社内を取材中、社員の方々は皆笑顔で活発にあいさつをしてくれる。辻氏にうかがってみると
「これまでリム精工は閉鎖的だったんです。工場では特殊な技術を扱っていたので、その漏洩を防ぐという理由もありました。ですので、工場見学はもちろん、仲のよい人ですら工場は立ち入り禁止にしていたほどでした。今はそういう時代じゃないので、まずは私たちを知ってもらうことから、工場見学も受け入れているんです。受け入れるこちらも、みなさんに気持ちよく過ごして欲しいし、私たちをよく知ってもらうためにも、しっかりと挨拶をすることを徹底しています」
辻氏は2003年に入社し、2020年に現在の副社長という役職を社長から任命されたとき、同時にリム精工の水先案内人としての役割も担うことになりました。どうすれば会社をより飛躍する未来に繋げていくことができるか…と悩むことも多かったそうです。

「未来のために会社の在り方を考え、新たな取り組みを進めるにあたり気がついたのは、会社は『人』だということ。当然、お客さまも会社の組織ではありますが、相対するのは「人」ですし、一緒に同じ目標や方針を掲げて取り組んでいく、困難に立ち向かっていく社員の仲間たちも「人」。だからこそ、未来に向かって人と共に成長し、社員と共に成功を分かち合える会社にしていきたいですね。これからも恐れることなく新しい事業を拡大していきたいですし、そのために保険の後押しはとても頼りになります!」

株式会社リム精工 取締役副社長
辻 雅一

1974年福井県鯖江市生まれ。2003年リム精工入社。2010年に事業拡大、新部門となるベンディング部門を創設。同年に、香港及び中国広東省に現地法人を設立。2017年中国現地法人、総経理就任。2020年リム精工、取締役副社長就任。同年、新規事業室の設立を手掛ける。

株式会社リム精工の辻雅一氏を支える、
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