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マネキン製造からスタート。
「ものづくりが好き」が高じて、
失敗を恐れず諦めず、
技術を磨き続け、
挑み拓いた宇宙への扉

株式会社UCHIDA 代表取締役社長 内田 敏一

世界のトップを目指すために、常に挑戦し続けてきた「株式会社UCHIDA」。初代社長が、埼玉の自宅の庭でマネキンの製造会社を創業してから53年。ガラス繊維と樹脂を使って製造していたものは、現在、素材を炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRP)に変えて大きく発展していきました。2代目となった現社長の視野は、今や世界を超えて宇宙にまで広がっています。

マネキン製造会社が、世界屈指の最先端のCFRP製造会社に

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幼い頃からものづくりが好き、乗り物が好きだった少年。少年の「好き」はやがて、マネキンの製造会社を経営する父の元で、バイクや車に使用する軽くて強くて美しいCFRP製品の技術開発へと力を注ぐ原動力になりました。成長した少年は現在、株式会社UCHIDAの代表取締役内田敏一社長として、最先端の素材CFRPを用いた成形加工技術で、オンリーワン企業へと変貌させました。

株式会社UCHIDAが携わったCFRP製品技術は、バイクやクルマなどのレース用部品の自動車産業をはじめ、ドローンや航空機エンジン、宇宙や深海で活躍するモビリティ、そして、二足歩行アシスト装具に代表される医療、アートに至る分野まで多岐にわたって使われており、驚くほど軽く、強いことから、高い汎用性でそのジャンルを広げています。株式会社UCHIDAがCFRPの成形に取り組み始めたのは、父である初代社長が、車のエンジニアだった飲み仲間から「世界最高峰のバイクレースのための技術開発をしてみないか?」と言われた運命的な言葉がきっかけでした。

トライ&エラーを繰り返し、オンリーワンを目指す

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「誰も扱ったことがない新しい素材、CFRPを使った成形に『よしっ!やってやるか!』という職人魂で父が取り組み始めました。すべてがトライ&エラーの繰り返し。世界を代表するような最先端、そして、UCHIDAにしかできない、オンリーワンとなる少量多品種のCFRP製品の生産を、少しずつ実績を積みながら、夢と希望を形作ることを使命として父の志を引き継ぎ、微力ながら経営者として今年で17年やってきました」

会社の発展には大きなターニングポイントがいくつもありました。ひとつは1999年。従業員が十数名のときに、年間売り上げの半分近くの金額を設備投資にかけた時でした。それは、初代社長である父はもとより、社員誰もが反対する中での挑戦でした。その意志を貫けたのは、社長の負けん気の強さと「ものづくりが好き」という少年のような純粋で強い想いがあったからでした。

「誰も到達していない世界最高峰のレベルを目指すとなると、教科書や参考書は存在しない。いくらやりたいと言っても、前例がない中で進むことに周りは猛反対です。二代目であるがゆえの叱咤激励もたくさんありました。それでもものづくりが大好きだったことで、窮地に立たされても負けたくないと思い、無我夢中で父の築いた基盤を活かして仕事に取り組みました。それがひとつずつ実を結び、仕事につながっていきました。当時、多くの支えてくれた人たちのおかげで、今を築いてこられたのだと思っています」

逆境に負けず、仲間とチャレンジを続けたからこそ広がった未来の道

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次のターニングポイントは、リーマンショックでした。釜で成形するCFRP成形加工技術の高精度な基盤づくりを始めて4年目、航空、鉄道、宇宙などの国家プロジェクトも見据え、大型の成型物をワンストップで行うために、当時業界で最も大きな釜を購入しました。新たな巨額の設備投資で、会社を現在の場所に移し、人と環境と設備が揃った矢先のリーマンショック……。売り上げは40%ダウン。新社長に就任してから3年目のことでした。

「あのときは本当に大変でした。でも、そんな時だからこそ、『思い切って行こう』『やるしかない』と一念発起しました。全国から集まってくれた乗り物好き、ものづくりが好き、芸術作品が好きという若い社員たち、大切な仲間たちと想いをひとつにして、世の中に存在しない部品を作るため、文献を読みあさり、設計、開発に着手したんです。そうして形作った様々なものを、展示会に出すことにしました。そのうちのひとつが、松の枝を3Dスキャナーでスキャニングした『盆栽』。それをパリの展示会に出したときに『WOW! BONSAI!』と感動してくれたのが、世界的なスポーツカーのメーカーの研究所所長でした。彼とはそこからのご縁で今でも親友です。」

海外での出展を機に、国内外でのCFRPの需要は増え、UCHIDAはグローバルな会社へと成長を遂げます。現在は、陸海空の乗り物はもちろん、2020年、東京オリンピックでは、聖火リレーを実現した「二足歩行アシスト装具」の共同開発に携わるなど活躍のフィールドも広がっています。

新たな挑戦につながった「保険」のサポート

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挑戦を続ける内田社長の想いを実現していくためにも、業態に寄り添ってくれる保険の存在は大きかったそうです。

「保険はずっと入っていました。大きな事故もなく15年くらい過ぎてから、設備が増えたこともあり、見直しをしたいと考えるようになり、相談したのがきっかけでした。ずっと変えていなかったので、見方を変えたプランニングができ、結果、現在の事業状況に最適な保険に加入することができました。誰もが事故は起こしたくないですよね。でも、バイクや車の分野で世界初のオンリーワンの素材に挑むということは、究極の限界まで行かなくてならないことでもあるのです。新しい素材であったり、新しいアプローチによる加工、成形は、リスクがゼロではないからこそ、その不安要素を取り払う意味で、外部からの『保険』というサポートは新たな挑戦につながっています」

当初10件を超える保険に加入していて煩雑だった更新手続きも、見直しのタイミングで必要な補償を維持しながら契約本数を絞り込むことができ、負担を軽減することができたそうです。
挑戦を支えてくれている保険があるから、これからもあらゆる分野の最先端に、成形加工技術でオンリーワンを目指したいという思いが強いと話す内田社長。

「すでに空飛ぶクルマ、月面探査車の協業も始めています。新しいことに挑戦しながら、『UCHIDAでなくちゃできない!』という分野で研鑽けんさんを積んでいきたいです」
未来の夢を熱く語る内田社長の目は、ものづくりが好きな少年そのものでした。

株式会社UCHIDA 代表取締役社長
内田 敏一

1992年、父が創業した有限会社内田工芸に入社。その後、専務取締役に就任し、2006年には代表取締役社長就任を機に株式会社UCHIDAに社名変更。2016年には京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科にて博士号を取得するなど、研究にも意欲的に取り組む。現在、オートモーティブ・コンポジット研究会 理事、先端材料技術協会(SAMPE JAPAN)財務委員長、一般社団法人 埼玉ニュービジネス協議会 副会長。

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