自転車保険の「家族型」とは？？

自転車で遊ぶ子供とその家族

自転車にまつわる事故によって高額な賠償金を請求されるケースが増えています。
そのため、各自治体では、“被害者の保護”と“加害者の経済的負担軽減”のため、自転車保険への加入を義務化する動きが進んでいます。
お住まいの地域で加入が義務付けられ、自転車保険を検討されている方も多いのではないでしょうか。
多くの商品が販売されている自転車保険ですが、特定のおひとりが補償の対象になる「個人型」のほかに、家族のどなたかが加入することで家族全員が補償の対象になる「家族型」があります。
今回はその2つの違いについて解説します。

個人型と家族型の違い

個人型

個人おひとりを補償の対象とするタイプです。
ケガの補償の対象となる方は「記名被保険者本人」のみとなります。記名被保険者とは、補償対象となる方の範囲の決定にあたって基準となる方で、保険証券などの記名被保険者欄に記載されている方をいいます。

個人型自転車保険のケガの補償の対象となる方

ケガ以外の補償については、保険会社や契約タイプにより「補償の対象となる方」が異なります。例えば、個人型であっても、人や物に損害を与えるリスクへの補償（個人賠償責任特約）は、記名被保険者本人とその家族も補償の対象となる場合があります。

家族型

家族全員を補償の対象とするタイプです。
ケガを含めすべての補償において、家族全員が対象となります。

【家族型の場合の被保険者（補償の対象となる方）の範囲の例】

・記名被保険者本人　・配偶者　・本人またはその配偶者の同居の親族　・本人またはその配偶者の別居の未婚の子

家族型自転車保険のケガの補償の対象となる方

家族型の自転車保険はこんな方におすすめ！

「個人型」と「家族型」がある自転車保険ですが、「家族型」はどんな方におすすめなのでしょうか。

家族で自転車を利用する人数が多い方

家族型の自転車保険は、1人が加入することで家族全員が補償の対象となるため、「補償漏れの心配がない」というのが大きなメリットです。「子どもが通学で自転車を使うようになった」、「普段は自転車を使わないお母さんが近所に乗って出かけた」といった場合でも常に家族全員を補償しているので安心です。
また、月々数百円からの保険料で加入できる自転車保険ですが、家族一人ひとりが個人型で加入していて、思った以上の保険料になっている場合があります。家族型であれば、自転車を利用する家族が何人いても保険料は変わらず一定です。

保険の管理をシンプルにしたい方

家族がそれぞれ個人型に加入している場合、保険期間や補償内容が異なるため、どうしても管理が煩雑になります。必要な補償が漏れてしまっていたり、家族間で補償が重複していて不要な保険料を支払っていたり・・ということもあるかもしれません。
家族型の場合、保険契約は家族で1つになり、補償内容も家族全員で統一できるため、補償漏れや重複の心配がありません。