また、このたびの保険契約の保険料調整行為、ならびに自動車保険金の不正請求における当社の不適切な対応につきまして、金融庁から業務改善命令を受けました。お客さま、代理店の皆さま、そして関係者の皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。
当社は、金融庁からの行政処分、ならびに社外調査委員会の調査報告書でご指摘をいただいた点を厳粛に受け止め、お客さまの生活や事業活動を支える社会的使命を担う損害保険会社として、業務運営の透明性・公平性・適切性を確保し、「すべてをお客さまの立場で考える保険会社」へ変革すべく、取組みを進めてまいります。また、全社を挙げて業務改善計画の着実な実行に取り組み、お客さまと社会からの信頼回復に努めてまいります。
目まぐるしく変化する世界情勢のなかで、国際社会は新たなリスクの時代を迎えつつあります。ロシアによるウクライナ侵攻や中東における武力衝突など、日本から遠く離れた地域での紛争が、原油価格の高騰やサプライチェーンの混乱、食料危機などにつながり、個人の生活やビジネスにも大きな影響を及ぼしています。
当社は、創造性・独創性とスピードを重視し、社会に存在するさまざまなリスクからお客さまをお守りする新たな商品や、デジタルを活用した利便性の高いサービスを提供してまいりましたが、今後も時代の変化に合わせて、変動するリスクに対応した商品・サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
日本初の火災保険会社として創業して以来、当社は「お客さまのために、人のために」という強い想いを持って事業に取り組んでまいりました。今回の件を深く反省し、改めて、この原点に立ち返り、全役職員一丸となって、「すべてをお客さまの立場で考える会社」を目指してまいります。
今後とも、皆さまの変わらぬご支援とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
損害保険ジャパン株式会社
代表取締役社長