救助作業中の注意点

救助作業はSalvage Masterを中心とするプロ集団が行いますが、船長以下乗組員の協力も必要です。船主殿は事前に救助業者より協力を求められたら、その指示に従うよう乗組員にご指示願います。

一方、作業効率などは後日の救助報酬の重要な決定要因となりますので、船長は救助期間中、可能な限り次のような事由を航海日誌等に記録しておいてください。

  1. 毎日の使用救助船、作業員、使用機材の数及びその効用
  2. 救助作業の進捗状況
  3. 救助作業に起因する本船損害の有無

また、当社では救助作業をモニタ-するために、特別にサ-ベイヤ-を手配することがあります。また、LOF契約の場合で救助費決定を仲裁に付する場合には、船長等の陳述書(Statement)を提出する必要がありますので、救助完了後、適当な時期、場所にて当社手配の海事弁護士が本船に乗船し、船長等に事情聴取の上、陳述書を作成します。そのためにも、船長は上記のような記録を残しておいてください。

ページトップへ