一般的に通常の交通事故によって発生する損害は、保険で十分支払がされる範囲であることがほとんどです。 人的損害に比べて、物的損害はそれほど大きくないと考えられがちですが、物的損害でも大きな賠償額が認められたケースがあります。
以下はその事例です。
<事例1>
認定損害額 |
被害物 |
事故状況 |
約2億6,000万円 |
積み荷 |
追突(高速道路) |
走行中のトラックが、前方を走行していた別のトラックに追突した。
追突されたトラックが中央分離帯を乗り越え対向車線に飛び出し路肩に横転、出火炎上し積み荷(洋服・毛皮等)が消失したもの。裁判所は、積み荷の損害額を約2億6,000万円と認定した。
<事例2>
認定損害額 |
被害物 |
事故状況 |
約1億1,000万円 |
電車 |
踏切内で列車に接触 |
最大積載量を超過する山砂を運搬していた大型貨物自動車が、踏切前で停車していた普通乗用車を認め、衝突を回避するためブレーキを踏んだが間に合わず、踏切内に進入して通過中の列車と衝突した事故。裁判所は、電車一両分の廃車費用、残り三両分の修理費、として約9,000万、復旧に要した人件費、代行輸送料他として約2,000万、合計で約1億1,000万円を損害として認めた。
他にも以下のように高額損害が認められた事例があります。
認定損害額 |
被害物 |
事故状況 |
約2,700万円 |
大型貨物車 |
玉突き |
約1,500万円 |
大型貨物車 |
追突 |
約1,400万円 |
タンクローリー |
出会い頭(信号無視) |
約1,200万円 |
乗用車 |
出会い頭 |
電車等に接触した場合、電車自体の修理費が高額となるとともに、線路の復旧費用、代替輸送の費用等の請求が同時にある場合が多く、損害が高額化します。貨物車等に被害を与えた場合も、車両自身の損害のみでなく、当該車両が修理または代替する間の営業補償(休業損害)を行う場合があり、損害が高額化する傾向にあります。
万が一のために、対物・対人賠償責任保険は十分な金額を設定して頂くと安心です。
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